元・婚活支援員による婚活・恋愛生現場(毒)

婚活に行き詰まったら、ガス抜き程度にお読みくださいませ。

50歳オーバーの取り残された男たちの記録

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どうも、ふじこです。

ある男性会員さんに「気が付けば50歳でした。」と言われました。58歳、新規で登録にきた男性でした。身なりもスーツをきっちりと着こなしていますが、なぜかマスク。恥ずかしいのか、表情を悟られたくないのかはわかりませんが、いつも来るときはスーツにマスク姿の男性。B男さんとお呼びしましょう。

そのB男さんと同時期に婚活に登録に来た68歳C男さん。C男さんはいつも身なりは近所のコンビニにでも行くようなスタイル。かばんはスーパーの袋。今回はこのB、C男さんにスポットを当ててお話していきます。

 

 

 

50歳以上でも婚活がうまくいく方、いかない方の違い

 

うまくいかない方の王道2パターン


50歳からの婚活と言えば、婚歴あり(お子さんもいらっしゃったり)で、もう一度家庭を持ちたいという方が多かったですが、もちろん初婚の方もいらっしゃいます。B男さん、C男さんともに初婚でした。婚活に訪れる50歳以降の方の気持ちや事情は人それぞれ。「親の介護」などの理由で結婚なんて考えられなかった、という件もあります。
50代の婚活がかなり難しいという訳ではありませんが、私の見解で申しあげると、50代、60代で婚活をしようとするのは男性が圧倒的に多いです。その反面、女性は登録数が極端に少なく、かなり申し込みがその少ない女性に集中する構図ができあがります。
だって、歳の近い女性がその人しかいませんからね。なので、婚活なんて今更…と思っている女性は登録してみるのもいいかと思います!
ではなぜ、男性が多く、女性が少ないのか。

先ほども述べた通り、50代の男性の多くが「婚歴あり」です。また女性も同じく。
婚歴のある方ほど、1度は結婚を経験されていますから、少しばかり気持ちに余裕があります。「婚歴あり」同士ほど、お互いの痛みをよくわかっているのでカップリングすると案外うまくいくんです。
ただ、これがうまくいっていない方は「夢見がちの夢男くん」誰でもいいから俺を選んでくれ男くん」の2パターンに分かれます。

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夢は見るだけ、現実ではうまくはいかない

 

B男さんの場合、結婚を経験したことがないので気持ちは20代男性と感覚が同じだったんですね。「とにかく自分の子供が欲しいので子供が生める年代の女性がいい。」とのこと。男性はいくつになっても若い女性が好み。ええ、もちろんわかります。かわいいですもんね。肌つやも良くってね。でも、あまり夢みないでくださいね。「歳の差カップル婚」なんていう芸能界の記事なんかに惑わされないでください。あれは芸能人パワーが成せるもの。一般人ではほぼ難しいと思っといてください。
B男さんがまさにそのトラップに陥っていました。
お相手を探す条件は、「若ければ若いほうがいい」こちらが「10歳下まででしたらどうにか…」と説明するも、「10歳下って…40歳じゃないですか!いやぁ…40歳は無理でしょう」との答え。あれ?40歳は若すぎたのかしら?と思っていると、いやいやいやいやいや。「23~39歳までで絞り込んでください」とのご指示。

………ん?39?39歳までってことなの?(まじで言ってんの?おじさん)
冗談かと思いました、はい。でも冗談じゃないんですよ。初婚の男性ほど結婚に対して大きく夢を見がちになります。30.40代の方までもが結婚に夢を抱いて、自分よりも若い女性を求めるのと同じようにB男さん若い女性との結婚を希望されていました。もちろん自分の年齢の立場をわきまえている方もいらっしゃますよ?でもみなさんやはり1度は夢を見たい。もしかしたら「いける」かもしんない!と。
うん、「いけない」からね!!!
20~30代の女性の登録者数は多くいらっしゃいますから、どこか、誰かにヒットするかもしれないと手当たり次第申し込みをかけては撃沈、申し込みをかけては撃沈を繰り返す日々。「うまくいかないもんですなぁ」と肩を落とす日々。そりゃそうだ。30代.40代でも苦戦しているのに、58歳が苦戦しないわけがない。そのこともお話させていただいたこともあります。でもどっかで「いける」かもしれない、と逆に前向きになるんですよね。なんでかな。すっごいポジティブでいいんだけどさ。

 

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現実を直視できないくせに現実を見てる


例えばその若い女性が子供産んで育てて、そうしてるうちにあなたまで介護しなきゃいけなくなるよ?そんないばらの道を婚活で活動してる女性の誰が進んで歩もうものか。恋愛では「ない話」じゃないかもしれませんが、婚活では無謀です。
でもってお相手のお父さんと同じぐらいの年齢、もしくはお父さんより上かもしれませんしね、とお話してみました。
「いや、僕まだ見た目若いから」
うんそういう問題じゃなくって。
「若い子としか話が合わないんですよね」
うん、それは向こうがあなたに話を合わせてあげてるからね。
ファザコンの子もいるでしょう?」
いたとしてもたくさんいる中からわざわざあなたを選ぶかはわかりません。
こうなるともう例の「泳がせる」作戦、好きにやってみればいいよ状態です。
大体の方が4~5回チャレンジして、自分の立場に気づき、相手の条件の幅を広げていくもんなんですがいつまでも理想を追い求めている方は何度来ても結果は同じ。
わかりますよ、あなたが主張したい理由はね。「子供が欲しい」っていう理由も素敵なことだと思います。だけどね?ご自身の年齢も考えてくださいね?男性が女性の「若さ」を求めるのと同じように女性も男性の「年収」などを気にされます。
もしかしたらその50代後半の男性が年収「1000万」クラスの方だとすれば、そこに魅力を感じる女性ももしかすると現れるかもしれません。あくまでも「もしか」です。
それぐらい若さって価値のあるものなんです。1000万でも惜しいぐらい。というか、B男さんの場合、年収の提示表記をされてなかったので、ますます無謀な挑戦をしているんです。こういった方の多くは「年収が低い」傾向にあるので条件提示を拒まれるんです。そこを女性側はもちろん気づいているので、条件提示しない時点でOUTなのです。
ふじこは一旦切り替えて、「例えばお子さんがいらっしゃる女性はどうですか?」と聞いてみました。「それは…大変でしょう?懐いてくれないかもしれないし」
あ、そんな先のことは見ようとしてるんだ…。
もしかしたら自分の子供も懐いてくんないかもよ?と言いたい。そして、こういった意固地になった方へは、「若い女性がいい、子供が欲しいといった男性はたくさんいらっしゃいますが、もしかしたらその若い女性が子供はいらない、もしくは産めない、といった状況ならどうされますか?」とおたずねすると「それはその時考えます」って考えること事態を放棄されちゃいました。「そ~んな先のことなんてわかりゃしませんよ!あははは」と。言っとくがそんなに先を見据えるほど時間はねぇからな、と思ったふじこでした。「養子も考えてる」とはおっしゃられていましたが、養子と連れ子はいったい何が違うんでしょうかね?養子を迎え入れる条件すらないあなたがどうするんだ、と。ただ私には若い女性と結婚(いちゃくりあいたい)したいって風にしか聞こえません。結婚に夢を見過ぎて歳を重ねてしまうと、最終的に意固地になって終わるように思います。

 

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誰でもいいから側にいて


C男さんの場合「さみしいから誰かそばにいてほしい。誰でもいいから老後を楽しく過ごしたい」という気持ちが強すぎる傾向にありました。職場の同僚の方に「一度も結婚したことがないのか?そんなさみしい人生でどうすんだ?」との一言で奮い立ち、婚活に目覚めたC男さん
この「誰でもいい」という気持ち、よくありませんねぇ。こんな女性がいい!という理想像がないので、婚活迷子に陥ってます。しっかりと条件も読まず、年齢にただ近いだけで選びがちになったり、相手の提示してあるお相手への希望条件すら目を通さず理解されていないので、お会いするまでもなく瞬殺でお断りです。とほほ。
何が原因でダメになったのか、次こそはこんな相手と巡り合いたいなどの明確な理由は必ず必要です。かといって、あまりにも理想ばかりをふりかざすのもよろしくありません。「自分は仕事をしているが、定収入。年金暮らしだから女性には働いててほしい。できれば家賃は安いところで折半。もしくは持ち家があるなら一緒に住まわしてほしい」だなんて、結婚するとかいう問題じゃない。どうかお金をためていい施設に入られたらいかがですか?とは言いたいが言えない。そんな理由で申し込まれる女性の身になってあげてほしい。あなたをお世話するために出会うわけではないのですから。

 

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その後に改心した奇跡

 

このC男さんは、婚活に敗れ果て、次第に足を運ばなくなりました。「どうしてるのかな?」と気になっていた矢先、突如現れ、「カラオケ同好会に入って、毎日が充実しているよ!」と晴れやかな顔をしてわざわざ報告しに来てくれたのです。シニア層の同年代の男女が集まってサークル活動など頻繁に行っているチラシを以前お渡ししたことがあったんですよ。まさか本当に参加するとは思っていなかったので、ふじこびっくり!(自分からけしかけておいて)しかし、婚活にきてはため息をついて落ち込んで帰る姿からは想像もつかないほど晴れやかで、身なりもきちんと清潔感あふれる服装でいらっしゃり、なんだかほっとしたふじこ。C男さん「結婚にはいまだに夢を見ているけれど、人生は長くない、なら今この時を楽しく過ごしたほうが自分には幸せだと思った」とのこと。「いいご縁があれば巡り合うかもしれないし、出会いの場は自分からも探さないと!」と、まさに婚活会員さんみなさんに言い聞かせたい言葉をまさかC男さんから発されるなんて!です!

そうなんです。本当に婚活支援の場に登録に来ただけで「結婚できる」と安心される方が多くいらっしゃいます。また、1か所だけで探すのではなく、イベントや出会いの場を自らの力でも切り開いていったほうが、もちろんより巡り合う確率は高まります。「出会いがない」「いい人がいない、見つからない」と文句を言う前に、ご自身の努力も必要とされるのです。

 

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女性を甘く見てはいけない

 

シニア層の女性登録者数が少ない傾向にあるのは、もう「女性は強い」の一言です。
今更、相手を見つけてわざわざ苦労したくない、せっかく1人になったんだから人生桜花したいわ!とこの先にある自分の未来像を見ていて、ある程度の覚悟を持たれているように思います。子供さんがいらっしゃるかたなんて特にそうだと思います。
ただ、子供を1人で育てていくのは大変、誰か支えになってくれる伴侶がいれば…と
登録に来る女性ももちろんいらっしゃいます。
また、やっと子供が大きくなり私の手から離れたのを機に、もう1度結婚したい!といった方などもいます。ただですね!こういった女性は、もう芯からしっかりされていますので、男性に求める条件はかな~りきっちりされていますよ!
しかも結婚することに対して、未婚者よりも焦りはありませんので、今まで経験してきたすべてを駆使してお相手を探します。よく初婚男性から「婚歴ありの方でも構いません」なんて上から目線の男性の意見を耳にしますが、「うぬぼれんなよ」です。逆に「教えてください」と頭を下げろ!と言いたい。つらいこと苦しいことを経験した女性こそ本当に大事な事を見極める力は高いです。夢を見ている男性諸君なんて足元にも及ばないほど。お互いを高めあうにはいいパートナーとなることでしょう。

 

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おわりに

さて、取り残されている50代オーバー男性諸君のみなさん。
提示してある条件はすべてさらけ出していますか?
年収、きっちり書かれていますか?
自己PRしっかりできていますか?おろそかにしていませんか?
お相手の条件しっかり見ていますか?それに見合った方に申し込んでいますか?

というもの。


あまり条件、理想に引っ張られることのないように、広い視野で婚活に励んでください。きっとB男さんはいまだにいつか巡り合うと思っているだろう20代女性を探し婚活されていると思います。恐ろしく時間の無駄遣いですC男さんはサークル活動を通して生きがいを感じながら、良い方と出会う可能性があるかもしれませんね。幅広く!たくさんの方とお会いをする環境探し、環境づくりを忘れないでください!