元・婚活支援員による婚活・恋愛生現場(毒)

婚活に行き詰まったら、ガス抜き程度にお読みくださいませ。

婚活迷子にならないために必要な考え

 

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婚活の条件縛りによる苦戦

 

どうも、ふじこです。

お見合いと言えば「条件」が全てといっても過言ではありません。「職業」「年収」「出身地」「学歴」その他にも細かい部分はあれど、それらを加味してお相手を選びます。昔ながらのお見合いよりは若干気軽に参加できるようになった結婚相談所なども同じように「条件」を提示して、それを見たお相手がお会いしてみたいと思った方に申し込みを行い、承諾されればお会いすることができます。しかしながらこのお会いするまでにみさなん相当な苦労をされているんですよね。条件面だけにこだわって幾度も幾度もお相手探しの「婚活迷子」に陥っている方や、条件自体がお相手にヒットされず待ちぼうけの方などなど。

そこで今回は、ふじこが対応した中でも婚活に苦戦されていたある1人女性会員さんを例にお話ししていこうと思います。

 

 

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38歳女性の場合

 

何度も何度も婚活相談所へ足を運ぶ女性会員さんがいました。
「もう全員見つくしてしまって、いい人が見つからないんだよね」と言い残し帰っていく。また1週間後、新しい男性が登録しにきてないかをチェックするため足を運ぶ。「申し込みは今日もなさらないのですか?」と聞くと「いい人がいない」とのこと。でもねぇ…男性会員さんを全員見つくすってことはないと思うんですよね。たっくさんいらっしゃいますから。要は「自分の条件に当てはまった人がいない」のです。
そんな彼女は婚活を始めて2年、38歳の女性でした。実際、婚活市場で35歳以上の女性は苦戦を強いられています。ある程度スペックの高い女性でも難しい。しかし、スペックのある女性はスペックの高い男性が好む傾向もあるので、必ずしも全く申し込みがないという状況にはなりません。ここでいう35歳以上の女性で苦戦を強いられている現状といえば、
「写真に注力を注いでいない」
契約社員かパートアルバイトなど非雇用」
「相手に求める条件面が細かい、厳しい」
「同年代か1.2歳上までの範囲で相手の年齢を定めている」

大まかにまとめるとこんな感じです。

それでは細かくわけてご説明していきます。

 

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写真の出来


写真館などできれいに撮っていただくなら別ですが、やはり若い世代と35歳以上の女性とでは写真の力の注ぎ方が違います。盛り過ぎはよくありませんが、服装であったり、構図などもあまり考えられていない感じ。「自分の写真あんまり撮らないから」と前向きでもありません。髪を切ったのに、前の髪型のまま写真を変えなかったり、夏なのに冬の衣装のままなど。季節ごとに写真を変え、髪型が変われば写真を変えるといったことを若い世代の方はこちらが言わなくても写真を変えてきます。「今の自分に近い写真を見てもらいたい」という気持ちが表れているからでしょう。登録した当時のまんま、という人意外と多いです。一旦登録したからと言って安心せず、細やかに写真の配慮ができる方が婚活でもうまくいっています。まずはお相手の目に留まらなければ始まりませんから。

 

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非雇用の場合


契約社員やパートアルバイトが必ずしもダメ、とかそういったことではなく、
正社員の方や、一流企業にお勤めの女性は、先ほども述べた通り同等のスペックを持った男性が好む傾向にあります。この「同等」という条件でいうと、お相手に好条件を求めてしまうと即お断りされてしまうケースにあるということ。たびたび目にしますが、やはり好条件の男性は魅力的なもの。人気が集中するんです。男性の年齢が35歳以上にもなってくると年収もそれなりに高い方が増えてきますからなおのこと、35歳以上の女性は同年代の男性に、と申し込みが殺到するんです。ここで好条件の方の目に止まる方は「同等」のスキルをお持ちの女性か「若い」世代の女性など。容姿端麗な方もそうですが、写真だけでは見定められませんのでここはやはり条件面での勝負になるでしょう。

また、「保育士」「幼稚園教諭」など、お子さん相手のご職業も人気がありました。「ピアノ講師」なんて方も。職業に女性らしさ、母性などが感じられる職業も魅力の1つのように思います。

男性会員さんで「公務員」の方は非常に人気のある職種です。将来性、金銭面ともに安定を求める女性にとってはやはり公務員さんとの結婚は理想的ですよね。公務員の方や、一流企業でお勤めの方は女性からたくさんお申し込みが来るので、自分の好みのタイプの女性を吟味します。年齢が若いのか、はたまた同職業なのか。ここで非雇用の方ははじかれてしまう可能性が高いのです。

また、今のご時世「共働き」を望む男性が多いです。結婚後も奥さんには働いてほしい、と現在のお仕事は何をしていて勤続年数はどれくらいなのか?ここに注目する男性も増えてきたように思います。契約社員でも、パートアルバイトでもお仕事しているのに変わりはない!そうです。そうなんです!ですが、無職以外なら大丈夫、と思っていても正規に働かれている方に比べれば若干、申し込みを後回しにされている現状をお見かけします。しかし、無職の方でも年齢がお若い方はその若さが武器になりますので、お申込みがくることもあります。年齢に応じたスペックを求める婚活のスタイルもあるということです。もちろん女性側も男性には「正社員」で勤続年数は長いほうが安心しますよね?それと同じです。ですが、自分の現状はさておいて「年収!」「職業!」と条件に縛られてはいませんか?もちろん婚活はお見合いですから、お相手の条件が全てではあります。しかしご自身はどうでしょう?お相手のいい面ばかりを求め過ぎず、ご自身のスキルアップも考えてみましょう。習い事や資格習得、時間を要するものですが、婚活と同時進行でできるものから探してみませんか?すぐに実践できることは自己PRの見直しや写真の変更など。今のままで放置にせず、やれることから始めてみましょう!

中には「婚活期間は相手探しに集中したいから、仕事辞めました」なんていう強者もいらっしゃいました。確かに時間は大幅に婚活ヘ割けますが、「家事手伝い」の婚活は苦戦でしかありません。いき急ぐことのないようにご注意ください!

 

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条件に縛られた結果


冒頭でお伝えした38歳の女性会員様はとっても条件に細かい方でした。まず収入面。
「基本400万はないと」「会社員、または公務員なら文句なし」「年齢は5歳上までしか無理。できれば同年代」「転職がない」「中心部の住まい」「借金がない」「長男は嫌」「同居は無理」「私の実家の近くに住みたい」「早くに子供が欲しい」で、最終的に「普通の人を探してるんです!」って…あなた…。…。自分の理想論ばっかじゃねぇか!!です。借金はないほうがいいかとも思いますが「ローンも嫌」って言いだされたので頭抱えちゃいました。うん、でもまぁ理想論だけなら何を言っても自由ですけどね。その「普通の人」ていうのが「普通じゃない人」ばっかりを求めているんだけどなぁなんて思っちゃいます。この女性はほかの結婚相談所のベテラン仲人さんから「あなたの歳で何理想ばっか語ってるの!」と叱咤され、傷ついてブチギレて帰ったようです。ですが、ふじこも心の中では、

あぁ!言いたいこと言ってくれてんじゃん!さすがベテラン仲人さん!

って思ってました!ごめんなさい!だって本当にそう思ったんだもの。結構厳しく婚活指導されているところもあるようですが、芯をとらえた厳しいお言葉で奮い立つ会員さんも多くいらっしゃるようですよ?

 

 

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自分の理想を押し付けてばっか…。

 

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一旦条件縛りを緩めると


さくさく婚活をしてうまくいっている方の多くは「相手に条件を求め過ぎない」方ばかりなのです。「趣味が一緒」「住まいが近い」「とりあえずお会いしてお話してみたい」と申し込みをされ、成立。そのまま結婚とトントン拍子。
また成婚される方の多くが結婚相談所へ来て初めての申し込みで成婚される率が非常に高かったのです。これが「今、目の前にいる人を理解し努力する」の完成系だと思います。「いっぱい話して、会う頻度も増やして、将来のことや、どうしたいかなど明確にしていくことで、この人!だと思えるようになりました」と成婚者の方からの言葉がありました。実際このご夫婦は年の差婚。男性が女性よりも12歳年上で、興味のあることや仕事の終わる時間、休みの日もバラバラだったそうですが、そのすれ違いをお互いの努力で縮め、結婚までに至りました。奥様は最初「趣味だけが一致していて、年齢も一回りも上だったし、正直うまくいくなんて思ってなかったけど、彼が一生懸命私に合わせてくれた姿勢がとてもうれしかった」と仰っていました。条件だけでは見えないもの「立ち振る舞い」が功を奏した形です。やるぜ!旦那さん!

 

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年齢の範囲は定めないほうがいいお相手に巡り合える


これもたびたびブログで書いています。「何歳まででしたらOKですか?」と最初に質問をするのですが、できれば5歳上までみてくださいね、とお伝えします。
要はこう言っておかないと、下は何歳でも大丈夫だけど上は自分と同じ歳か1個上ぐらいで選択することが多いからです。

特に男性はそうなのですが、本当にもったいないなぁと思っています。女性は「10歳上までなら…」と範囲は広めにとってくださいますし、それ以上の人からの申し込みがくれば、条件面や自己PRなどで魅力に感じれば「お会いするだけしてみようかな」と前向きになってくださいます。特に35歳以上の女性は40代男性から人気がありますので、できれば年上も射程圏内に収めていただきたい!「私の気持ちが若いから、なんだか40代はおじさんだと思ってしまって…」ってそんないうほど歳はなれてないよ!?また「3つ上に兄がいるので兄よりも上の人は…」って20歳の子が言うならまだしもって話です。そんなところで切り捨てちゃうなんて、なんてご縁の無駄遣いなんだろうって思っちゃいます。上記の12歳年の差婚をされたご夫婦がいい例で、年齢を定めて範囲を狭くするとその分いいお相手の数も同等に狭くなってきます。広い視野でお相手探しをされることが、いい巡りあわせを引き寄せる条件なのです。

 

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 妥協したくない女心


そして婚活に悩み、疲れ、うまくいかなくなった35歳以上の女性が口をそろえて言うのが「妥協してまで結婚なんてしたくない」でした。そうですね、結婚って一生のなかでも1番大事な決定事。失敗しても恋愛みたいにすぐ「お別れ」する選択も難しくなります。でもね、結婚生活って「妥協の連続」ですよ?ふじこなんて「妥協と我慢」の連続でした。でもとっても結婚生活はうまくいっています。もちろん喧嘩することもあるし、考え方が違ってぶつかることもあります。(本当に殴り倒してやろうかと思うこともしばしば)でも忘れちゃいけなのが「思いやり」。ここさえ守れば「妥協」も「我慢」も結果的にはいい方向に傾いてくれたと思っています。考え方の違いは当たり前のこと、育ってきた環境が違うからこそ違った考えに時には腹立たしくなることもありますが新しい発見や気づかなかったことも見えてくるようになります。だからこそ楽しいのだと思っています。「離婚」をする選択にいたっていませんので、その辺については知識がありませんが、何事も完璧なんてものはありませんから。

 

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 妥協もすべてが悪いことではない

 

妥協も「いい妥協」をすることによって肩に入り切った力がすっと抜け、その瞬間にいいお相手と結ばれるかもしれません。この「いい妥協」は前々からブログ内でも書いています「今、目の前にいる人を理解し努力をする」ことです。「ちょっと見た目タイプじゃないんだけど、話はおもしろいなぁ」「年収は希望の額じゃないけど、まじめに仕事してきたんだなぁ」などいいところを見つけて理解する気持ちも大切かと思います。これがいい意味での「妥協」です。全て条件面にピッタリのお相手が見つかればラッキーですが、はたしてそのお相手はあなたのことを理解してくれる人でしょうか?
話はスムーズにできる?一緒にいて落ち着ける?条件だけで縛られていては決して見ようとしないものかもしれません。

また、今の条件よりもさらに良くなったり、はたまた悪くなることだってあり得ます。もちろん「ここだけは譲れない」といった理想象も必要ですが、将来どんな形になるかなんてわかりません。で、あればいっそ自分が理解し、認めた人であるという証があれば乗り越えられる力になるかと思います。

 

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おわりに

 

今回は38歳女性の例でお話を進めてきましたが、このほかにも苦戦を強いられた35歳以上の女性の方々を多く拝見してきました。容姿もきれいで、お仕事もしっかりされていて、申し込みもたくさん来るのに、全然決まらない…。何が悪いんだ?といつも思っていました。おそらく自分で築き上げてきた相手に対する条件がガッチガチに固まっている方であったと思います。少し凝り固まった思考を柔らかくすることで、見えなかった部分が見えてくるようになります。

疲れたときは少し婚活をお休みして、趣味や自分磨きに精を出すのもストレスをため込まないコツです。ほら、目もホットタオルで温めると視界がクリアに広がるでしょう?(ふじこはいつもしてる)休憩することも大事です。自分のペースにあった婚活を身に着け、肩を張らず、広い視野でお相手探しをおこなってくださいね!